「写真は印刷してなんぼや!!」

 

 

と言う人がいますが、私もそう思います。
パソコンやスマートフォンが普及して、自分が撮った写真を沢山の人に見てもらいやすい環境になったと思います。もちろんそれはすごくいい事で、自分もSNS等を通して沢山の刺激をもらっています。

ただ、そこで終わりでは無いと思うんです。
使う紙によっても印象は変わりますし、マットや額でも印象は変わります。
最終的にそこまでして写真は完成するものだと思うんですよね。今回個展を開催を決めたのも、紙に印刷をして、額装までした作品を観てもらいたいと思ったのが理由の一つになっています。

今回は、そんなこだわる人にオススメの写真用紙を紹介します。

ピクトラン局紙バライタ

株式会社コスモスインターナショナルと言うところから発売されている写真用紙です。
細かい製品情報はホームページより引用致します。

基材の局紙ピクトラン
基材の局紙ピクトランは日本の伝統的な和紙の一種で福井県越前市で作られています。
その紙の持つ高い品質安定性から、日本のお札の基本技術となっています。
現在でも証券、表彰状等に使用されています。
長期にわたる奥深い生成の白さ、腰の強さ、表面の非機械的な表面性状は
他の基材紙では得られないという特徴を持っています。

表面構成
インク受容層は安全な無機多孔質材料で構成され、
染料系プリンターでの色再現範囲はファインアート向けのインクジェット用紙の中では最大であり、
従来の銀塩写真や印刷を超えてます。
したがってモニター上の色をもっとも忠実に再現できます。
顔料系では黒色の濃度はバライタ紙以上です。
したがってより広い階調性が得られます。表面性状はマット紙でも光沢紙とも異なり、
バライタ紙や絵画的な表現を可能にします。

http://www.cosmosint.co.jp/php/papers/kyokushi.php

つまるところ、日本の伝統的な紙を使用し、最高の色再現性をもつ高級用紙と言うところでしょうか。ちょっと雑すぎますかね。

使用感について

これまで沢山色々な紙を試してきました。
Canonの純正用紙からピクトリコ各種、変わり種の和紙やコットンペーパーなど。
正直、今はこの「ピクトラン局紙バライタ」にぞっこんです。

私が思うこの紙の印象として、下記のことが上げられます。

ピクトラン局紙バライタの印象
  1. 白度は高いが若干クリーム色
  2. 半光沢であるが、派手さはなく、しっとり落ち着いた風合い
  3. 表面の独特な凹凸が生む光沢感が特別感のある印象を与える

 

特に気に入っている部分を強調してみました。

まず若干クリーム色と言う事ですが、仕上がりの色合いに大きく影響を及ぼすと言う事ではなく、全体として、少し柔らかく暖かみのある印象を受けます。この雰囲気が絶妙で今の自分の作風的にも合っているのでは無いかと思っています。

次に色の出方ですが、色のりが非常にいいです。さらにものすごくしっとりとした感じを受けます。

「手焼きのプリントは一度濡れるからいい」

 

と聞きますが、それに近いようなしっとり感を感じます。

また、表面の独特な凹凸が、べったりとした感じを無くし、キラキラとした特異的な光沢を作り出してくれます。この光沢感に付いては、好き嫌いがハッキリと別れると思います。私は他に無い印象的な作品に仕上がると思いとても気に入っています。

比較対象として「CANSON バライタ・フォトグラフィック」

そもそも私がバライタ紙に興味を持ち始めたきっかけがこれです。
ふらっと立ち寄った展示ですごく好みのプリントを見かけたので、使用している用紙を聞いてみたらこの紙でした。バライタしと言うと「手焼きモノクロプリントで使ういい方の紙」と言うなんともトンチンカンな知識しかありませんでしたが、そのプリントにはものすごく魅力を感じました。

ピクトラン局紙バライタと比較した特徴です。

CANSONバライタ・フォトグラフィックの印象
  1. 白度が非常に高
  2. 表面が滑らかでスムースな雰囲気
  3. 光沢感も均一に見えるあっさりとしていて繊細

 

ピクトランが少し懐かしい雰囲気を纏っているのとは対象的に、こちらは非常に近代的なイメージです。
真っ白で滑らかな印刷面に、繊細で解像感の高い画が出てきます。写真としての再現性も高く、こちらの方が万人受けするかもしれません。

ではなぜ「ピクトラン局紙バライタ」を使うのか。

奥行きのある表現

これは完全に自分の私感なのですが、この写真用紙には紙そのものに雰囲気があると思います。
空気感のある写真だとかそう言う事ではなく、印刷した写真をさらによく見せてくれる雰囲気が備わっているのでは無いかと感じています。

要因としては基材に使用されている局紙がいいのかなと。
いい紙を触った時に「うわっ!」と思った経験がある人は、それを思い浮かべて頂けるとわかりやすいと思います。印刷面にはあまり影響の無い部分ですが、紙を含めた写真の雰囲気と言う部分には大きく寄与していると思います。

CANSONの方は、ツルッとしたコート紙のような触り心地。少しプラスチックに近いような感触で、あまり上質感を感じるものではありませんでした。

最後に

終始絶賛してしまいましたが、ピクトランの回し者ではありません。
本当にこの写真用紙がいい紙なので、気に入っているポイントをつらつらと書いてみました。

はじめにも述べましたが、この春の個展には、この紙を使用した写真を展示する予定です。
画面では伝わりきらない写真の魅力を観に来ていただけたら嬉しいです。

東京寫眞日和

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